ルネサンス期の裸体画、生徒が見るのを拒否 仏学校の対応に反発し教師らスト

画像提供, Heritage Images/Getty Images
フランスの学校で、女性の裸体が描かれたルネサンス期の絵画を授業で見るのを生徒が拒み、問題となっている。
生徒らはまた、絵を見せようとした教師が人種差別やイスラム嫌悪の発言をしたと主張している。学校側はこの主張を否定している。
教師らはこの件に関する学校の対応が不十分だとして、ストライキを行った。
ガブリエル・アッタル教育相は12日、この学校を訪問した。
騒動となっているのは、パリ近郊にあるジャック=カルティエ学校。教師労組のソフィー・ヴェネティタイ氏によると、この学校の教師が、1年生(11~12歳)の授業で17世紀の画家ジュゼッペ・セザーリの作品「ディアナとアクタイオン」を紹介したところ、生徒数人が見るのを拒否した。「ディアナとアクタイオン」はギリシャ神話の登場人物で、この作品は古代ローマの詩人オウィディウスの「変身物語」から題材を得ている。
「一部の生徒は目をそらし、むっとし、ショックを受けたと言った」と、ヴェネティタイ氏は述べた。また、授業中のディスカッションで「教師が人種差別的な発言をしたと主張する生徒もいる」という。
仏メディアによると、生徒の親がこの授業の次の日、息子がディスカッションで自分の考えを話すのを阻止されたと、校長に手紙で伝えた。
<関連記事>
学校のスタッフらは、支援がないまま「劣悪な風土」の中で働いていると感じたのだと、ヴェネティタイ氏は説明。今回の件は、2020年の男性教師殺人事件を想起させるものだと述べた。
同事件では、被害者のサミュエル・パティ氏(47)が表現の自由に関する授業で、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を生徒に見せ、後日に首を切断されて殺害された。
当局は、同教師に関して誤った情報が広まったことが殺害につながったとみている。裁判所は先週、誤った情報を広めた女子生徒と、犯人にパティ氏の身元を教えた生徒5人に有罪判決を出した。
犯人とされるアブドゥラフ・アンゾラフ容疑者(18)は、事件発生からまもなく警官に射殺された。
アッタル教育相は、ジャック=カルティエ校での教師らの苦情の背後にいる生徒たちは訓告処分を受けることになり、同校が「共和国の価値観」を順守しているかどうかを確認するためにチームが学校を訪問することになると話した。
同校は数日間の中断を経て、12日に授業を再開している。







