ウィリアム英皇太子、父チャールズ国王を「とても誇りに思う」 戴冠祝うコンサート開催

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イギリス国王チャールズ3世の戴冠を祝うコンサートが7日夜、ロンドン近郊ウィンザー城の敷地内で開催された。壇上で演説したウェールズ公ウィリアム皇太子は、昨年亡くなったエリザベス女王が「(国王の)母親として誇りに思っているでしょう」と述べ、父チャールズ国王に敬意を表した。
ウィリアム皇太子は、祖母のエリザベス女王が「あそこ(天国)で、優しく私たちを見守ってくれている」と述べた。
そして、戴冠式が行われたこの週末はすべてが奉仕に関するもので、「とても重要」だったとした。
チャールズ国王の過去50年間の功績を強調し、「父さん、僕たちみんな、とても誇りに思っています」と、皇太子は述べた。
王位継承順位1位のウィリアム皇太子は、「私は皆さん全員に奉仕することを誓います。国王、国家、そして英連邦(コモンウェルス)に」と、国民に誓いを立てた。
チャールズ国王と妻カミラ王妃はそろってブルーの装いで登場。王妃はロイヤルブルーのジャンプスーツを着用し、2人で国旗を振り、笑顔を見せた。
ウェールズ公妃キャサリン妃は長男ジョージ王子と長女シャーロット王女と一緒に出席した。6日の戴冠式で忙しい1日を過ごした、5歳になったばかりの次男ルイ王子は自宅で過ごした。
国王の弟エディンバラ公爵エドワード王子夫妻は国王夫妻の近くに着席し、その後ろにリシ・スーナク英首相が座った。国王の弟ヨーク公アンドリュー王子と元妻サラ・ファーガソンさん、国王の妹アン王女の娘ザラ・ティンダルさんと夫マイク・ティンダルさんも出席した。
2万人が集結
会場には一般抽選でチケットを手に入れた2万人の観客が集まった。さらに大勢の人が、ケイティ・ペリーさんや「テイク・ザット」などのスターによるパフォーマンスをBBC OneやBBCラジオ2で視聴した。

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映画「パディントン」やテレビドラマ「ダウントン・アビー」などに出演する、英俳優ヒュー・ボネヴィルさんが司会を務めた。
コンサートでは、イタリアの世界的テノール歌手アンドレア・ボチェッリさんや、サー・ブリン・ターフェルらがコラボで「You'll Never Walk Alone」を披露。
ファッションデザイナーのステラ・マッカートニーさんが自然保護について語った。
イギリスの伝説的俳優ジョーン・コリンズさんや、映画「007」シリーズで5代目ジェイムズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンさん、アーティストのトレイシー・エミンさん、ウェールズの歌手トム・ジョーンズさんらがビデオ出演し、国王についてあまり知られていない事柄を語った。
映画「トップ・ガン」の主演トム・クルーズさんは動画の中で、ウォーバード機を操縦しながら、「パイロットからパイロットへ。陛下、いつでも私のウィングマン(編隊僚機の操縦士)として歓迎します」と語りかけ、敬礼して飛び去っていった。
チャールズ国王は、ボネヴィルさんと、人形劇映画「ザ・マペッツ」に登場するカーミットとミス・ピギーによる寸劇を楽しんだようだ。
英劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)やロイヤル・バレエ団、ロイヤル・コレッジ・オブ・アート(RCA)、ロイヤル・コレッジ・オブ・ミュージック(RCM)、ロイヤル・オペラもショーに参加した。

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王室メンバーが、アメリカ人歌手ライオネル・リッチーさんの「オール・ナイト・ロング」に合わせて踊ったり歌ったりする姿もみられた。国王やエディンバラ公爵夫妻らも立ち上がっていた。
「特別な夜」
リッチーさんのパフォーマンスの直後に演説したウィリアム皇太子は、リッチーさんの曲にかけて、「夜通し(オール・ナイト・ロング)話すつもりはないけど」と語り、父親の笑いを誘った。
そして、「このような特別な夜」を作ってくれた人々への感謝を述べると、この週末の意義について語り始めた。
「祖母が戴冠式で言ったように、戴冠式は未来への私たちの希望を宣言するものです」
「祖母はあそこ(天国)で、優しく私たちを見守ってくれています。(国王の)母親として誇りに思っているでしょう」
「誰にとっても祝典は壮大なものですが、この華やかさの中心にはシンプルなメッセージがあります。それは奉仕です」
皇太子は、6日にウェストミンスター寺院に入った後、父親が最初に発した言葉は、これからも奉仕し続けるという誓いの言葉だったと述べた。
チャールズ国王が、環境破壊が日常的な問題となるずっと以前から警告を発していたこと、そして、国王が1976年、皇太子時代に創設した若者支援の慈善団体「皇太子信託基金」での活動を称賛した。
「おそらく最も重要なことは、父は常に、あらゆる信仰やバックグラウンドを持つ人、あらゆるコミュニティーの人が祝福され、支援されるに値すること理解していたことです」
「父さん、僕たちみんな、とても誇りに思っています」
皇太子は「軍隊や教室、病棟、地域社会の中で」奉仕する人々に感謝の意を表し、自分自身の奉仕の誓いを立てた。
最後に「神よ王を救いたまえ(God save the King)」と言って締めくくると、観客もこの言葉を繰り返して、国歌を歌った。
昨年のエリザベス女王の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」の祝賀行事では、父親が皇太子として母親(エリザべス女王)への感謝の言葉を述べた。そして今回は、ウィリアム王子が皇太子として、感謝の言葉を述べた。

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